病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2010年9月8日水曜日

医局スタッフOより一言

 当院が位置する北海道の十勝は、県の面積として全国7位の岐阜に匹敵する広さを有しています。広大な田園風景が広がり、日高山脈や大雪山国立公園、阿寒国立公園などの山々に囲まれた自然に恵まれた地域です。そこにおおよそ35万人が生活し、その半数が帯広市に生活しています。当院は帯広市の北にある、人口4万5千人の音更町にあります。
 医局スタッフOは当院に長年勤務し、児童、アルコール依存症、急性期病棟、リハビリ、認知症などを受け持ってきました。最近はACT(assertive community treatment)に興味関心を抱き、十勝で都会型ではなく地域型のACTができないかと模索しながら働いています。
 某人気映画に「事件は現場で起きている」という台詞がありますが、病気もまさに地域という現場で起きています。この現場(地域)で、患者の可能性を信じ、見出し、患者とともに歩んでいくのがACTです。
 これまでの病院中心から地域中心の精神科医療に変わっていくには、現場を見、現場を知り、現場に関わっていく姿勢が求められます。また現場に関わる技術を養う必要もあります。
 ACTは現場中心の医療と言えます。現場と関わることが豊かな地域精神保健福祉に繋がることでしょう。現場が好きだと思う人たちが十勝に集い、共に活気ある現場をつくりあげて行きたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿