病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2010年10月27日水曜日

ウィリス先生の身体診察ビデオ(その1)

ブログ管理担当者のまさぞうです。

今回の「Dr.ウィリスベッドサイド診断」マニアック情報では、
大きなニュースが2つあります。

1つめはウィリス先生の身体診察実演ビデオです!
残念ながら現在は英語字幕版しかなく、
日本語字幕は準備中ですが、
下記アドレスで開いていただくか、

http://www.youtube.com/watch?v=lhdI8ivURWM
http://www.youtube.com/watch?v=JFyIIWpoa4M
http://www.youtube.com/watch?v=FYLz8oaZBT8

あるいはYouTubeで「GC Willis」や「Routine Physical Examination」で
検索してもらえばヒットします。
(動画1つあたり15分以内という制限に引っかかって
3つに分割せざるをえませんでした。)
3本合計およそ40分間の講義で、
前半は先生の息子さんを模擬患者にした身体診察によるスクリーニングの実演、
後半は高血圧患者を診たときのベッドサイドでの鑑別診断になっています。

このビデオは
去年の秋にカナダのウィリス先生のお宅にお邪魔したときに
特別にお願いして撮影させていただきました。
ホームビデオの1回撮りで、
しかもWebにのせる際にファイルを圧縮したため、
画像はとてもキレイとはいえない代物ですが、
実際にウィリス先生の診察セットをどう使うのか、
本当に使える身体診察とはどういうものなのか、
がよくわかります。

私自身、それなりに勉強したつもりになっていましたが、
このビデオから学ぶものは非常に多かったです。
「百聞は一見にしかず」とはよくいったもので、
本を読むと難しく書いてあるのですが、
実際にやっているのを見ると、
「あぁ、あれはこんなに簡単なものなのか!」
と驚きの連続でした。

「Dr.ウィリスベッドサイド診断」を読まれた先生方には
必見のビデオだと思います。


もう1つの大きなニュースは、
ウィリス先生の検査本(英語オリジナル版)の
スキャニングボランティアの募集です。

昨年ウィリス先生のお宅に伺ったとき、
随分前に絶版になったウィリス先生の検査の本
「救急室で役立つ臨床検査の実際」
の英語版を伝道医療で使いたいのだが、
これをコンピュータファイルに移してくれないかという
お話がありました。
大昔のタイプ原稿、
それも紙片を継ぎ合わせたようなもの
約100ページを預かっております。

これを上記ビデオが完成したら
コツコツスキャニングしようと考えていたのですが、
事情が変わりました。

実はビデオの最後に出ているように、
ウィリス先生には腎動脈狭窄による
高血圧の持病があったのですが、
それが現在慢性腎不全のステージ4の状態にあり、
さらに2週間ほど前には脳卒中を起こして
短期間入院されたようなのです。

幸い意識や嚥下機能には今のところ問題はないものの、
現在も右半身に不全麻痺があり、
おそらく人工透析には同意されないでしょうから、
このままでは長くはがんばれないと思われます。

そこで、同志を募って
短期間でスキャニングを完成させたいと考えました。
具体的には、
(ボランティア募集は終了しました。御協力有り難うございました。)
へ御連絡をいただいたボランティアの方に
だいたい一人あたり2ページ分くらいの
タイプ原稿のコピーを郵送しますので、
それをテキストファイルにしていただいて、
添付ファイルつきのEメールなどとして
上記アドレスに送っていただければ、
こちらでそれを編集したいと思っています。

お礼としてたいしたことはできませんが、
まず検査本の英語版ファイルに協力者としてお名前を入れさせていただき、
さらに近日中に完成するウィリス先生のビデオの日本語版(非売品)を
DVDに焼いてお送りしようかと考えています。
(最初はウィリス先生にサインをお願いしようかと思いましたが、
右半身の麻痺では負担をかけられません。)

上記の事情をご賢察の上、
ご協力いただける方は
(ボランティア募集は終了しました。御協力有り難うございました。)
まで、お名前と郵送先をお知らせ下さい。

なお上述の日本語ビデオを仕上げてから
スキャニングの手配をしますので、
お手元にタイプ原稿が届くまで
1ヶ月前後の時間がかかると思われます。

ウィリス先生を直接ご存じの方も、
そうでない方も、
先生の志を継いで伝道医療に従事する
世界の医師の手助けをしていただけるよう
心からお願いいたします。

以上

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