病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2010年11月27日土曜日

早朝ゴルファーH

今年もあっという間にゴルフシーズンが終了です。早朝の最終ラウンドは11月7日でした。グリーンはまだ凍らず(しばれるとコンクリートの様な硬さになる)、霜も日陰に少し残る程度で、寒さが苦にならないラウンドでした。(それでも最低気温は5度以下ですけど..)
この時期は遠くの日高山脈の山頂に積雪し、朝日に白く光る景色がきれいです。暗い青色の山肌に白い山頂が浮かび、夏の間よりも山々が近くに感じられます。遠い昔のアイヌの人達があの山々にカムイ~神が居る~と名付けたのが共感できます。
木の葉もすっかり落ちてしまいましたが、不思議と木のてっぺんの1枚が残っている木が何本も目に付きます。先っぽということは、一番若くて勢いのある葉っぱだったのでしょうかね?       なぜかしら、だいぶ薄くなった自分の頭髪を思い出してしまうのでした。見上げた葉っぱの先は十勝ブルーの空がまぶしいです。
グリーンの上には、また野うさぎの足跡がありました。しっかりと地面に足跡がめり込んでいます。ゴルフのルールでは、グリーン上でボールの落下によってできた窪みだけしか修理できません。だからグリーンの上では走らない、飛び跳ねない、足を引きずらないが基本的なマナーになっています。(スパイク等でできたグリーン上の傷は修理不可です。)連中に、飛び跳ねるなとも言えないし...幸いパットのラインにはかからずにすみましたが、野うさぎの足跡はやっぱり修理できないのかな?
ちなみに11月になるとプレー代は2380円になり、夏季の料金より120円安くなります。微妙な金額の値引きであり、温かい缶コーヒー1本分と思いたいところですが、ゴルフ場の自動販売機の最低価格は150円なのです。30円の差で購買意欲は無くなってしまうのでした。どうもけち臭い話ですいません。
もうすぐ早朝ゴルファーは「不整地大好きスキーヤー」に変身します。ゴルフからスキーシーズンの間隔が短くて済むのも十勝のいい所ですね。

2010年11月21日日曜日

医局スタッフOより~ACTについて

スタッフOが包括型地域生活支援プログラム(ACT)に携わり、5年が経過しました。北海道にACTを普及させるために、平成21年2月北海道ACT研修会を帯広で開催しています。北海道の各地の参加者から、ACTを発展させるためのエネルギーをいただきました。今後もACTを通じて多くの人と出会い、いろいろなことを経験したいと思っています。
また、平成22年11月27日~28日に京都で開催される第2回ACT全国研修会に参加します。他の地域のACTの活動状況や、今後のACTの発展のために必要な理念、哲学、技術、さらにACTに関心のある方々の意見などを知る機会になることを期待しています。
ACTに関心ある方々が沢山参加し、意見を語っていただいと願っています。このブログを見て、詳しいことを知りたい方は以下のホームページにアクセスしてください。
ACT-IPSセンター

2010年11月6日土曜日

ウィリス先生の身体診察ビデオ(その2)

ブログ管理担当者のまさぞうです。


ウィリス先生のビデオ日本語字幕版ができあがりました。




へアクセスしていただくか、
あるいはYouTubeで
「Dr.ウィリス身体診察の基礎」
というタイトル(あるいはその一部)をキーワードにして
検索してもらえば、ビデオに到達します。


ウィリス先生や身体診察に興味のある方は
ぜひ一度御覧下さい。


また検査本英語版のスキャニングボランティアも
本気で募集中です。


前回投稿の繰り返しになりますが、
ウィリス先生の検査本(英文)を
世界で伝道医療に従事する人達に役立てるため、
コンピュータファイルに変換する作業を行っています。
(ウィリス先生がしっかりしておられるうちに完成したいのです。)


具体的には1人あたり2ページくらいの担当分を
タイプ原稿からコンピュータのテキストファイルに変換するのが仕事です。
(ボランティア募集は終了しました。御協力有り難うございました。)
へメールでお名前と郵送先をお知らせいただければ、
こちらから2ページのタイプ原稿コピーを郵送しますので
それをテキストファイルにして下さい。
(方法は手打ちでもスキャニングでも何でも構いません。)
出来上がったテキストファイルを上記メールアドレスへ
添付ファイルなどとしてお送りいただければ、
こちらで編集作業を行います。
(ボランティアの方にはお金の負担は一切ありません。)


お礼として、完成したコンピュータファイルに
協力者としてお名前を入れさせていただき、
また上記ウィリス先生の診察ビデオDVD(非売品)を
プレゼントさせていただきます。


約120ページのタイプ原稿に対して、
現在ボランティアの人数は私自身も含めて数名しかいません。
お礼の診察ビデオDVDもすでに出来上がっています。
御協力いただける方は、ぜひ
(ボランティア募集は終了しました。御協力有り難うございました。)
へ御連絡下さい。


以上

2010年10月27日水曜日

ウィリス先生の身体診察ビデオ(その1)

ブログ管理担当者のまさぞうです。

今回の「Dr.ウィリスベッドサイド診断」マニアック情報では、
大きなニュースが2つあります。

1つめはウィリス先生の身体診察実演ビデオです!
残念ながら現在は英語字幕版しかなく、
日本語字幕は準備中ですが、
下記アドレスで開いていただくか、

http://www.youtube.com/watch?v=lhdI8ivURWM
http://www.youtube.com/watch?v=JFyIIWpoa4M
http://www.youtube.com/watch?v=FYLz8oaZBT8

あるいはYouTubeで「GC Willis」や「Routine Physical Examination」で
検索してもらえばヒットします。
(動画1つあたり15分以内という制限に引っかかって
3つに分割せざるをえませんでした。)
3本合計およそ40分間の講義で、
前半は先生の息子さんを模擬患者にした身体診察によるスクリーニングの実演、
後半は高血圧患者を診たときのベッドサイドでの鑑別診断になっています。

このビデオは
去年の秋にカナダのウィリス先生のお宅にお邪魔したときに
特別にお願いして撮影させていただきました。
ホームビデオの1回撮りで、
しかもWebにのせる際にファイルを圧縮したため、
画像はとてもキレイとはいえない代物ですが、
実際にウィリス先生の診察セットをどう使うのか、
本当に使える身体診察とはどういうものなのか、
がよくわかります。

私自身、それなりに勉強したつもりになっていましたが、
このビデオから学ぶものは非常に多かったです。
「百聞は一見にしかず」とはよくいったもので、
本を読むと難しく書いてあるのですが、
実際にやっているのを見ると、
「あぁ、あれはこんなに簡単なものなのか!」
と驚きの連続でした。

「Dr.ウィリスベッドサイド診断」を読まれた先生方には
必見のビデオだと思います。


もう1つの大きなニュースは、
ウィリス先生の検査本(英語オリジナル版)の
スキャニングボランティアの募集です。

昨年ウィリス先生のお宅に伺ったとき、
随分前に絶版になったウィリス先生の検査の本
「救急室で役立つ臨床検査の実際」
の英語版を伝道医療で使いたいのだが、
これをコンピュータファイルに移してくれないかという
お話がありました。
大昔のタイプ原稿、
それも紙片を継ぎ合わせたようなもの
約100ページを預かっております。

これを上記ビデオが完成したら
コツコツスキャニングしようと考えていたのですが、
事情が変わりました。

実はビデオの最後に出ているように、
ウィリス先生には腎動脈狭窄による
高血圧の持病があったのですが、
それが現在慢性腎不全のステージ4の状態にあり、
さらに2週間ほど前には脳卒中を起こして
短期間入院されたようなのです。

幸い意識や嚥下機能には今のところ問題はないものの、
現在も右半身に不全麻痺があり、
おそらく人工透析には同意されないでしょうから、
このままでは長くはがんばれないと思われます。

そこで、同志を募って
短期間でスキャニングを完成させたいと考えました。
具体的には、
(ボランティア募集は終了しました。御協力有り難うございました。)
へ御連絡をいただいたボランティアの方に
だいたい一人あたり2ページ分くらいの
タイプ原稿のコピーを郵送しますので、
それをテキストファイルにしていただいて、
添付ファイルつきのEメールなどとして
上記アドレスに送っていただければ、
こちらでそれを編集したいと思っています。

お礼としてたいしたことはできませんが、
まず検査本の英語版ファイルに協力者としてお名前を入れさせていただき、
さらに近日中に完成するウィリス先生のビデオの日本語版(非売品)を
DVDに焼いてお送りしようかと考えています。
(最初はウィリス先生にサインをお願いしようかと思いましたが、
右半身の麻痺では負担をかけられません。)

上記の事情をご賢察の上、
ご協力いただける方は
(ボランティア募集は終了しました。御協力有り難うございました。)
まで、お名前と郵送先をお知らせ下さい。

なお上述の日本語ビデオを仕上げてから
スキャニングの手配をしますので、
お手元にタイプ原稿が届くまで
1ヶ月前後の時間がかかると思われます。

ウィリス先生を直接ご存じの方も、
そうでない方も、
先生の志を継いで伝道医療に従事する
世界の医師の手助けをしていただけるよう
心からお願いいたします。

以上

2010年10月25日月曜日

時代は変わる

 今月、札幌医科大学医学部2年生の学生さんが2人、病院の実習に来てくれました。私が学生だった時代と違って、とても熱心で好感の持てる実習態度でした。学生さんによっても違いはあるのかもしれませんが、時代の変化を感じたのは私だけではなかったようで、指導に当たった他の医師も同様の感想を述べていました。
 変わったといえば、帯広と札幌の交通の便も以前に比べると随分と良くなりました。私がこの病院に来た26年前以前には鉄道で札幌まで4時間以上掛かったようですが、石勝線ができて今では2時間ちょっとで行ける汽車もあります。また車でも、かつてはやはり4時間以上掛かりましたが、石勝樹海ロードが開通してかなり短縮し、来年道東自動車道が繋がると、2時間半位で札幌に行き来ができるようになります。熊しか通らない高速道路と揶揄されていた道東道も開通区間が延びるにつれて、次第に交通量が増えており、札幌と繋がれば利用価値は増すと思います。そういう点では、便利な時代になったものです。

2010年10月3日日曜日

指定医取得できます

横浜出身のTSです。
最近は愛する横浜ベイスターズの売却騒動で落ち着かない日々をすごしております。

私は今年精神保健指定医の資格を取得いたしました。私自身は大学医局には所属しておらず、精神科の臨床経験は当院のみですが、経験豊富な指導医の先生に御指導いただき、無事に資格を取得できました。当院は単科精神科病院のため、「症状性・器質性」の症例は多くはありませんが、地域の精神科救急を担っており、措置症例はありますし、児童病棟がありますので「児童思春期」の症例にも困ることはありません。指定医取得をお考えの先生、当院へ御連絡をお待ちしております。道立病院での後期研修については、北海道のHPに待遇も含めたご案内がありますので、そちらも御参照ください。

ちなみに先週、医局から一番近いトイレにウォシュレットがつきました。ウォシュレット派?の私としてはうれしい限りです。

2010年9月29日水曜日

ウィリス先生の聴診器

ブログ管理担当者のまさぞうです。

「Dr.ウィリスベッドサイド診断」マニアック情報のその1は、聴診器です。

ウィリス先生御用達の聴診器は、
写真に示したハーヴェイ型トリプルヘッドです。
先生が現役時代に使っていたのは旧型で、
数年前まではまだ売っていましたが、
残念ながら販売終了になってしまい、
現在入手できるのは写真の新型だけです。
(WelchAllyn 聴診器 Harvey トリプルヘッドで
検索すれば見つかると思います。)
旧型はヘッドから2本のチューブが出ていたのですが、
現行型はヘッドにつながるチューブは1本で
(内部が2つに分かれている)、
モダンな外見になっています。
ただ問題は、このタイプだと
「Dr.ウィリスベッドサイド診断」に記載されている(p168rやp293r)、
聴診器の2本のチューブを片方ずつ指でつまんで
片側の音をカットしてやるという技が使いにくいことですが、
大先生はこの聴診器を見るなり、
Y字型に分岐した後のチューブを圧迫すればちゃんとできるよ、
と実演して下さいました。
いや、87才になっても賢い人は賢いですね。

このウィリス先生の聴診器の特徴は2つあります。

1つはその長さです。
大先生の聴診器のチューブは異様に短く、
イヤピースからヘッドの先までで約52cmでした。
ウィリス先生のお話では、
「短ければ短いほどよく聞こえる」
とのことで、確かにその通りです。
ただあまり短すぎると、
女性患者の胸に近づきすぎたり、
昔だと結核をもらう危険性があったりするので、
ある程度の長さにするとのことでした。
写真のものはウィリス先生と同じ長さにするために、
新品のチューブを9cmカットしてあります。
ヘッドを差し込むのに中の仕切りを
小さなハサミでジョキジョキ切りましたが、
うまくいく保証なしに新品を改造するのはちょっと怖かったですね(笑)。
適当にやった仕事のわりには特に問題なく機能しています。

もう1つの特徴はトリプルヘッドです。
通常の膜型、ベル型のほかに、波型の凹凸がついた膜型ヘッドがあります。
この波型ヘッドについてウィリス先生は、
「やせてる人に使う」とおっしゃっていましたが、
メーカーの説明書では、音を増幅する機能があるとのことでした。
確かに血圧計測から心音、呼吸音まで音が強くなる気がします(?)。

ベル型・膜型の使い分けについては、
ベル型を使うのは、3音、4音、
それに僧帽弁狭窄症の拡張中期雑音を聴く時だそうです。

しかしながら同じ聴診器で同じ患者さんの同じ部位を聴診しても、
大先生には聞こえた音が私には聞こえなかったという衝撃的事件(?)もあり、
結局一番大事なのは聴診器ではなく、
その先(医者の頭)だということがよく分かりました。
頑張って勉強します、ハイ。

2010年9月28日火曜日

温泉マニア K

源泉掛け流し以外は温泉ではないと主張するKの一押しは帯広駅から徒歩10分の温泉銭湯アサヒ湯です。湯船は一つのみでこじんまりしているのですがお湯の質はハンパではありません。
約40度のアルカリ単純泉でPHは8.6  琥白色で小さな気泡が全身を覆ってくれるので身体をさすると最高のつるつる感が得られます。掛け流し量もハンパでなく、浴室の床にも常にお湯が流れています。温泉マニアのなかでは全国区の人気を誇るこの温泉にあなたも一度入ってみませんか

2010年9月16日木曜日

ピンク色のDr.です。

自己紹介をします。

山梨県甲府市生まれです。医学部卒業後、脳外科研修を経て神経学会認定医の資格を取得し神経内科医として約10年間勤務しました。その間に感覚運動障害に興味をもち感覚統合療法士の資格を取得したり、大学院にて生化学の基礎研究をしました。

大学院終了後、思い切って障害児医療分野に転向し、平成5年に道立札幌療育センターに転勤し、そこで障害児者の高次脳機能障害や感覚特異性に興味を持ち、自閉症などの発達障害児者の診療を14年間行いました。

平成20年4月に精神科指定医の資格を取るために緑ヶ丘病院に転勤し、現在、大人と子ども両方の精神障害や発達障害や人格障害の診療を行っています。

トラウマ治療の必要性を感じ、EMDR・SE・催眠・ヒプノなどのトラウマ治療技法を学び患者の心理治療にあたっています。また、薬漬け医療にならないよう漢方薬やサプリメントやフラワーレメディーや魔法の言葉などの利用を積極的に行っています。

1年程前から「大人の発達障害勉強会」を毎週水曜日夜7時~9時に緑ヶ丘病院の読書室で行っています。興味のある方ならいつでもどなたでも参加できます。また、月に1度と「かちプラザ」にて勉強会とワークショップを行っています。詳しくはHP「ハツタチオ」にて日程をお調べ下さい。

2010年9月11日土曜日

早朝ゴルファーH

9月11日曇り 無風 4時35分スタート(日の出時刻は5時)
十勝に来てから、ゴルフはもっぱら十勝C.C.の早朝ラウンドである。年会費1万円を払い、土日でも2500円で回れる。(割安感有り!)K医師が転勤になってからは、一人でラウンドすることが多い。今年は早朝15回目である。
北海道のゴルフ場と言えばキタキツネかな?数年前までは、時々バンカーの中に足跡とともに糞が落ちていたものである。エクスプロージョンショット→砂と一緒に糞も舞い上がる→もしかしてエキノコックスの卵も口の中に入る?→数年後に発症!?という不吉な妄想に駆られ、そっとボールをつまみ上げ、糞からできるだけ遠ざけてリプレースしていた。(当然ルール違反ではあるが・・・)
また8番ホールでは、小鳥(たぶん鴨)を口にくわえて歩くキツネと出くわしたこともある。野生そのものです。その鳥が実に美味そうに見えた。自分も空腹だった。しかし、最近は、すっかりキツネの気配をゴルフ場で感じなくなった。あのキツネたちはもっと山奥に入ってしまったのだろうか。
代わりに今年、生まれて初めて2羽の野ウサギを17番ホールのグリーン上で見た。ピーターラビットです。驚きでパッティングポーズのまま固まっている私を、ウサギ達はグリーンエッジから数秒見つめた後で、また林の中に消えて入った。その後ろ足の筋肉が野性的で実にたくましい。そして、これもとても美味そうだった。
早朝ゴルフをしている時は狩猟かつ肉食系です。
先日一緒に回った徳洲会病院の外科系のドクター(私より若い)より「足腰がしっかりしている。」と褒められました。
早朝ゴルフ仲間の募集中です。今日のスコアは84でした。今年の平均スコアは88ぐらいです。

2010年9月8日水曜日

医局スタッフOより一言

 当院が位置する北海道の十勝は、県の面積として全国7位の岐阜に匹敵する広さを有しています。広大な田園風景が広がり、日高山脈や大雪山国立公園、阿寒国立公園などの山々に囲まれた自然に恵まれた地域です。そこにおおよそ35万人が生活し、その半数が帯広市に生活しています。当院は帯広市の北にある、人口4万5千人の音更町にあります。
 医局スタッフOは当院に長年勤務し、児童、アルコール依存症、急性期病棟、リハビリ、認知症などを受け持ってきました。最近はACT(assertive community treatment)に興味関心を抱き、十勝で都会型ではなく地域型のACTができないかと模索しながら働いています。
 某人気映画に「事件は現場で起きている」という台詞がありますが、病気もまさに地域という現場で起きています。この現場(地域)で、患者の可能性を信じ、見出し、患者とともに歩んでいくのがACTです。
 これまでの病院中心から地域中心の精神科医療に変わっていくには、現場を見、現場を知り、現場に関わっていく姿勢が求められます。また現場に関わる技術を養う必要もあります。
 ACTは現場中心の医療と言えます。現場と関わることが豊かな地域精神保健福祉に繋がることでしょう。現場が好きだと思う人たちが十勝に集い、共に活気ある現場をつくりあげて行きたいと思います。

2010年8月30日月曜日

病院のご紹介

病院長をさせていただいている東端です。
 当院は1953年に開設されて以来、早くから社会復帰活動に力を入れてきた精神科単科病院で、1984年の移転改築に伴い付属の音更リハビリテーションセンターが全国3番目の精神障害回復者社会復帰施設として併設され、その後の社会資源の充実と連動して、退院促進活動がより一層活発となり、全国的にもよく知られた地域活動の盛んな帯広・十勝地方の、中核的な病院として機能してきました。また移転と同時に児童部門が新設され、貴重な児童精神科医療機関として、十勝管外からも多くの患者さんが受診されています。
 入院部門は、現在運用病床216床、4病棟体制で閉鎖病棟と開放病棟がほぼ半々です。昨年度は、病床利用率75.8%、平均在院日数126日、年間入院患者数474人といったところでした。
 外来部門は、全て予約制で、成人外来が原則午前・午後の2部制でそれぞれ医師2~3名が再診にあたり、午前に新患係の医師が1名配置されています。児童外来は常勤医の再診日が週4回と新患診察が週約1.5回、非常勤医の再診日が月約1回と新患診察が月3回です。外来全体の1日外来患者数172人、年間新外来患者数940人(F8:241人、F4:226人、F3:161人、F0:105人、F2:65人)。
 主なスタッフは、常勤医8名、看護89名、薬剤師3名、OT2名、CP2名、PSW1名、保健師1名、保育士3名、X線技師1名、臨床検査技師3名、栄養士3名、事務職員13名です。
 意欲的な精神科医、活動の場を求めている児童精神科医の皆さんのご連絡をお待ちしています。

2010年8月17日火曜日

十勝の風土の紹介

ブログ管理担当のまさぞうです。
まず当院のある北海道十勝管内の、おおまかな住環境をご紹介します。

一言でいうと、「日本のカナダ」という感じで、
夏は摂氏30度、冬は零下20度に達しますが、
湿度が低いため、体感的にはそれほど辛さを感じません。
また今は住宅・衣服とも防寒対策が完備しており、
寒さが苦手な方でもまず大丈夫です。
(むしろ京都の吉田神社の節分祭の頃の寒さ、
祇園祭の頃の暑さのほうが辛いくらいです。)

土地が安いので住宅も道路も広く、自動車は必需品ですが、
やはりアメリカ北部やカナダのような生活スタイルになります。
不動産価格は本州都市部の半額以下という印象です。

食物はおそらく国内最高レベルであり、
穀物、乳製品、肉類、野菜、魚介類とも、安価で非常に質が高いです。
(ないのは果物くらい。)
都会の有名シェフが最高の材料を求めた結果、
当地に店を構えたという話も聞いたことがあります。

自然環境も最高です。
当院の庭にはエゾリスが住んでいますし、
近隣の住宅地にはキタキツネが出没し、
ごくまれにはシカが出たという話もあるようです。
(ヒグマが出たという話は聞きません。ご安心を。)

ゴルフ、温泉、釣り、スキー、スケート、カヌーなどが好きな方には、
北海道十勝は最高のフィールドになるでしょう。
また隣の帯広市には、決して大きくはないもののデパートもあって、
地域密着型のけっこういい仕事をしています。

私自身、九州福岡県出身で、
これまで福岡県、鹿児島県、香川県、京都府、大阪府、
神奈川県、アメリカ中北部で生活した経験がありますが、
この十勝の住環境はお世辞抜きに最高だと思っています。
今の職住環境を変えてみようかと考えておられる先生は、
ぜひ北海道十勝への移住を御検討下さい。

2010年8月12日木曜日

ブログ管理担当者です

ブログ管理担当者のまさぞうです。
福岡県出身の44歳。
趣味は臨床診断学で、愛読書は「Dr.ウィリスベッドサイド診断」です。
このブログでも臨床診断学に関する超マニアックな情報を発信していきます。
G.C.ウィリス先生や、内科系臨床診断学に興味のある精神科の先生!
あなたの研修する病院は日本国内でここしかありません!