病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2011年3月20日日曜日

大震災のお見舞いと当院の救援体制

 この度の東北関東大震災に被災された地域の方々に心からお見舞いを申し上げます。どうか希望を捨てずに生き抜いていただきたいとただただ願うばかりです。また、救援にご尽力されている方々には、大変過酷な状況であろうとお察しいたします。ご努力に敬意を表し、安全をお祈り申し上げます。
 既に全国の精神科病院から救援の動きが始まっていますが、当院でも北海道を通して被災地で転入院を必要とする児童ならびに成人の精神科患者さんの受け入れについて登録を行い、道内の医療機関、関係機関と連携してローテーションを組んで現地への医師および看護師の派遣体制を整えて、当院からは3月31日に職員が出発する予定です。
 3月11日の地震発生当日、私は東京に出張中で会議の最中に地震が始まりました。会議は中断して解散となりましたが、病院には電話が繋がらず、暫く経ってからなんとか家族にメールが繋がり、それを通じて病院の安否を確認できたのは地震発生から何時間か経ってからでした。当地の震度は4で、船酔いするような揺れが長く続いて、嘔吐する患者さんがいたとのことですが、それ以外には幸いに病院の被害はありませんでした。しかし、十勝地方でも沿岸地域では津波による物損被害が漁業関係等を中心に出ており、また当院にも被災地に身内の方がいられる職員がいて、今後暫く心配が続くものと案じています。
 戦後世代としては過去最大の災害であり国家的な危機というべき状態であろうと思われますが、明けない夜はないと信じて、原発事故の収束と被災地の一日も早い復興、そして被災された方々の回復をお祈りし、微力ながら応援を続けたいを思います。