病院の中庭です。春には一面タンポポの花が咲きます。当医局が「お花畑」状態という意味ではありません。念のため。

2012年6月5日火曜日

おとなの発達障害治療プログラム

ブログ管理担当のまさぞうです。
今回はまじめな精神科医療のお話です。

最近、理由は不明ですが、
注意欠如/多動性障害(AD/HD)や、
自閉症スペクトラム障害
(ASD、アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害)
などの発達障害で精神科を受診する
おとなの方が増えています。

このおとなの発達障害はしばしば診断が難しく、
またお薬やカウンセリングなど
従来の治療法ではなかなか良くならないため、
一般の精神科クリニックや病院では
対応に頭を悩ませてきました。

しかし中にはきちんと診断を受け、
自らの障害の特徴(得意分野と苦手分野など)を
正しく知ることで
うつなどの症状が改善したり、
社会参加をめざして
前向きな姿勢をとれるようになるケースもあります。

私たちはこれまでそういった方達を
援助してきて、
発達障害に関する正しい情報を知ってもらうことの
大切さを痛感しました。

そこで最近、おとなの発達障害に関して
発達障害とは何か、その診断、治療、生活上の注意などの
基礎知識を身につけてもらう講義シリーズを作りました。

「おとなの発達障害治療プログラム」
という名前で、誰でも参加できます。
毎週月曜日~金曜日、午後6時半~7時の1回30分、
全10回、2週間で一通りの基礎知識が身につく仕組みです。
(途中の回から参加しても問題ありません。)
場所は当院敷地内の「音更リハビリテーションセンター」集会室。
参加費用は無料です。
発達障害の当事者、ご家族、学校の先生など、
発達障害について学びたい方の参加をお待ちしています。

2012年4月29日日曜日

ウィリス先生のフレンツェル眼鏡

ブログ管理担当のまさぞうです。

今年1月のウィリス先生ご逝去の後、
久しぶりに「Dr.ウィリスベッドサイド診断」の
マニアック情報をお届けします。











皆さんこれが何かお分かりでしょうか?
これはフレンツェル眼鏡(Frenzel lenses)といいまして、
普通の成人用のメガネフレームに
+20ジオプトリーのレンズを入れたものです。

これを患者さんにかけさせると、
外から見たとき患者さんの目が強拡大されて見えるので
対光反応などが確認しやすくなり、












(モデルが見苦しくてすみません。)
さらにかけた本人からは外界に焦点が合わないために、
固視が除去されて眼振が分かりやすくなる、
という代物です。
(詳しくはベッドサイド診断「21章:内耳神経」をご参照ください。)

ウィリス先生がお使いになっていた現物は
「沖縄中部病院に置いてきた」
というお話でしたけれども、
現在のところ行方不明で、
写真の眼鏡は私が作らせたものです。

診断学の教科書などには
ライトのついた立派な機械がのっていますが、
こういう原始的な道具でもちゃんと役に立つのですね。

十勝にもようやく春がやってきて、
病院の中庭にエゾリスの姿が目立つようになりました。








(写真中央に小さく写っているはずです。)
どうも去年の秋に埋めた木の実を探しているようです。
大先生亡き後も、何事もなかったかのように
季節が巡っていくのをみると、多少の感慨を覚えます。

2012年4月4日水曜日

スキーヤーから早朝ゴルファーへ 春はもうすぐそこに

平成23~24年のスキーシーズンが終了しました。今シーズンは12回すべりに行き、大きな怪我もありませんでした。
既往歴:その1 右足首捻挫~痛くてスキー靴が脱げなかった。今でも右くるぶしの靭帯の固定が  不十分です。
その2 右膝靭帯損傷~半年近く膝関節に水が溜まっていました。ゴルフにも影響。
その3 右鎖骨部打撲~帰りの車の運転は左手一本しか使えなかった。オートマ車で良かった。骨にひびくらいは入っていたかもしれない。
その4 眉間の切創~ゴーグルを割り、三日月状の傷で流血。旗本退屈男:早乙女文主之介状態。
その5 左大腿筋肉離れ~転倒時にハムストリングのどこかが切れる「ピシッ」という音が聞こえたようでした。等々。
妻からは散々「年を考えて、無理するんでない。」と言われ続けています。きっと「無茶をするからスキーは楽しい。」という持論は永久に理解してもらえそうにありません。最終滑走はサホロで3月25日でした。例年より雪も多く残り、多少滑りに重さを感じる程度で雪質も上々でした。しかし、さすがに粉雪は舞い上がらず、林の中では小鳥の鳴き声が聞こえ、汗でゴーグルの中が曇っていました。サホロスキー場は4月1日でクローズとなり、次はゴルフシーズンです。スキーとゴルフの隙間の期間が短いのは十勝の良いところですね。
3月中は病院周囲の畑も、行きつけのゴルフ練習場の地面も、まだ雪で真っ白です。歩道には吹き溜まりの雪の山が邪魔くさく残っています。
でも外来の患者様からは「家の畑はもう融雪剤を撒いたよ。」と聞く時期になりました。ゴルフ練習場に行けば、トンビの「ピーヒャララ」だけでなく、「ピーピーピー」と苦しげ?な鳴き声も聞こえます。鳴き声の方向を見れば、ネットの頂上で重なり合う二羽の影。春は交尾の季節なのですね。
4月になりました。私も「かっとび不良中年スキーヤー」から「寒さは我慢できても虫は苦手な早朝ゴルファー」に変身します。十勝の春はもうすぐそこです。
そんなこと考えてパソコンに向かっていたら、4月2日は大雪になりました。やれやれ、また雪かきだ。

2012年3月31日土曜日

人生足別離

ご無沙汰しています。3月最後の一日となりました。
 病院では連日のように送別会が催されています。今日はこれから病棟の看護師さんたちの送別会に出席します。先日は、転勤する事務長さん始め事務職員中心の送別会、そして翌日に総看護師長さん、病棟師長さんの送別会があり、昨日の辞令交付式と続きました。特に苦楽をともにした仲間たちが職場を去っていくのは流石に感慨深いものです。さよならだけが人生ですかねぇ。皆さんのご健勝とこれからのご活躍を祈りたいと思います。そしてそれぞれの立場で精神障がいを持つ人たちへの理解と関心の輪を広げていってほしいと願うものです。
 医局では、1名の後期研修医が先日精神保健指定医の申請を済ませて、2月で当院を退職しました。昨年の12月から1月にかけて指導医5人で分担して、ケース・レポートの作成指導に当たりました。お疲れ様。5月には新たに後期研修医として1名の先生が赴任することになっています。他科での臨床経験の豊富な先生ですので楽しみにしています。
 病院の体制も新年度から大きく変わります。付属施設の音更リハビリテーションセンターが27年間の歴史に幕を降ろして病院内に統合され、新たにリハビリテーション科として活動を続けることとなります。精神保健福祉法から障害者自立支援法への移行で廃止された生活訓練施設(援護寮)の機能が終了となる以外は、これまでセンターが担ってきた機能を全て継承することとなり、精神科デイケア、ACT(包括型地域生活支援プログラム)などを中心に精神科リハビリテーションに取り組んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。(東端)

2012年2月11日土曜日

釧路でタンチョウ見物

ブログ管理担当者のまさぞうです。

更新ごぶさたしておりました。

先日、知人と釧路へタンチョウ見物に行ってまいりました。

エサやりの時間以外は見られないものと思っておりましたが、
給餌場所に行くと、ゴハン時以外でも結構たくさんいてびっくり。












やはり雪原の白をバックに黒い羽と足、
それに赤い頭は非常に美しかったですね。

一度は絶滅したと思われていたタンチョウを
ここまで復活させた関係者の皆さんの努力には頭が下がりました。

その日はほかにもSLに乗ったり、
釧路の竹老園でおそばを食べたりと
充実した一日でした。

冬の道東もいろいろ楽しみがあります。

次は近くの十勝エコロジーパークで
(ここにも2~3羽タンチョウがいます)
ワシ見物でもしてみようか、と思いました。

2012年1月4日水曜日

GCウィリス先生ご逝去のお知らせ

ブログ管理担当者から、新年早々残念なお知らせです。
「Dr.ウィリスベッドサイド診断」に関する情報をいろいろお知らせしてきましたが、
原著者のG.C.Willis先生が2012年1月2日に89歳で亡くなられました。
御本人の希望通り、ご自宅で、奥様にみとられての最期でした。
先生の業績はまだこれから評価される部分が多いと思われます。
偉大な先達の死を悼むとともに、
遺されたお仕事から出来る限りのものを学んでいきましょう。
なおウィリス先生の業績については、
英語ホームページ
Virtual Clinic of Dr. G. C. Willis
https://sites.google.com/site/virtualclinicofdrgcwillis/home
でご覧になれます。

2011年12月27日火曜日

医局スタッフOより ~ACT-Hと第3回ACT全国研修会~

 北海道にACT(包括型地域生活支援プログラム)を普及させたく、道立緑ヶ丘病院附属音更リハビリテーションセンターにてACTチーム(ACT-H)の活動を推し進めてきました。当センターのACT-Hの活動については今年度いろいろな機会にチームスタッフが発表するとともに、ACT全国ネットワークによるフィデリティ調査を毎年受けています。ACT-Hの活動が北海道の精神医療保健福祉の発展の一助になればと考えています。
平成24年3月17日(土)~18日(日)には第3回ACT全国研修会が宮城県仙台市の東北福祉大学国見キャンパスで開催されます。センターの職員とともに参加予定です。
なお、各地のACTチームについて関心のある方は、ACT-IPSセンターのACTマップをご覧ください。マップに載っているACTチームは毎年フィデリティ調査を受けており、調査結果もみることができます。
ACT-Hは『CSPおとふけ』と旧名称で載っています。